ぶりこらーじゅ

思いついたことを組み合わせて

学校事務あれこれ


 東京都の学校事務は、他県のそれと比べると特異な立場にあるのではないかと思います。

 他県の場合、所謂行政職と学校事務職員とは異なる採用区分にありますが、東京都の場合は同様の区分にになっています。水道局や建設局の職員が異動を経て学校事務になったりします。

 こうした制度がどういう表象として現れるか。


 東京都の場合、学校に対して専門的な知識を問われることが稀です。

 これは「行政に求められるべき厳格な基準を以って事務手続が可能となっている」ことの裏返しでもあります。あくまで行政マンとして学校予算の執行にあたるわけです。

 他県の場合ですと、本来自治体に求められる執行の手続を取り入れるだけで大奮闘になっていたりします。これはどこかの学校事務の方が書かれた書籍やら雑誌記事なんかを読むと顕著に感じられます。


 その一方で、東京都の学校事務は学校に興味のない人が割と多い気がします(霊感です)。

 都の学校事務が(コンプラ上の制約があるとはいえ)、書籍や雑誌記事の場で意思表示をしているところを見たことがありません。学校事務研究大会というのが、教員のそれと同様に開催されているにも拘らず、東京都の職員が参加したり、壇上に立ったりすることはないようです。

 ただしこれは上述の通りあくまで行政機関の1つだと捉えられているがゆえの結果でもあります。


 蛸壺、袋小路と揶揄される今の部署ですが、もう少しやりようはあると思うのです。意識を高く持つとかそういう話ではなく、相対的な自分の立ち位置を俯瞰したほうが、若干人生が楽しくなるんじゃないかな。