ぶりこらーじゅ

思いついたことを組み合わせて

ただ生きること

ただ生きるだけでよいのに。

なんでしょうか、我々の世代に共有されている呪いなのでしょうか、あるいは義務教育の方針であったのか、我々は「ただ生きる」ことを許容してもらえない。

生まれた意味、生きる目標、達成感、自分の軸、あらゆる手段で、我々の人生に物語性を持たせようとする圧力がどこかにあります。

まあ確かに「ただ漫然と生きる」よりは、自らの物語を構築しながら生きていく方が健全なのではないかという気はします。

しかしもはや「ただ生きる」こと、それ自体が密度の高い物語となりうるくらい、我々の世代は切迫して来ています。切迫しているというか、金がなく、国に対する希望がなく、情報過多ゆえに夢を見ることもできない。

「ただ生きる」ことが精一杯なのです。